迷宮金魚

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2017年2月1日発売
えっちな王太子殿下に昼も夜も愛されすぎてます お嫁さんは「抱き枕」ではありませんっ(ジュエル文庫)
電子書籍 2016年5月25日配信開始 
征服王の激愛 ~人質姫は蜜夜に喘ぐ~(TLスイートノベル)

    破婚の条件 溺愛の理由 3      破婚の条件 溺愛の理由 5 
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□ 破婚の条件 溺愛の理由 番外編 □

破婚の条件 溺愛の理由 4

 
 どうせなら二泊しようとルシアーノが言い出して、メイドに二泊分の荷物を用意してもらう。温かい服があった方がいいというメイドの助言にしたがって、温かい服を入れた。

 ヴルフェまではかなり距離があるから、朝出ても着くのは夕方になってしまう。少し早めに起きれば、湖に夕日が映るのを見ることができるかもしれないと、翌日は早朝の出立に決められた。

(今日も修道院に連れて行ってくださったし、素敵な休暇になりそう)

 生家にいた頃は、旅行になんて行く余裕はなかった。父も一応貴族ではあるが、領地というものを持たなかったので、さほど裕福とは言えなかったのだ。

 その点について不満というものを感じたことはなかったけれど、ルシアーノと一緒にあちこち見て回ることができるのは楽しい。そう言えば、シドニア侯爵家はけっこうな所領を持っていたはずだ。今は管理人の手に任せているが、いつかそちらを見に行くこともできるだろうか。

 それはともかくとして、今は明日のヴルフェ行きを楽しみにしておくべきだ。ヴルフェには、湖の他に何があるのだろう。考えればわくわくしてくる。

「あ、明日は早く出る……と聞いていたのですが……」

 だが、ルシアーノにいろいろ聞いてみようと思っていたティアの思惑は、簡単に覆されることになってしまった。どうやらルシアーノの好奇心は別の方向に向いているらしい。

「大丈夫だ、俺が起こすから問題ない」

 寝室に入るなり、ベッドの上へと押し倒される。ティアはルシアーノを押しやろうとした。

「お……起こすと言われても……!」

 結婚して、互いを知るようになって――何度もルシアーノには抱かれたけれど、一つだけ彼にはついていけないことがある。

 ルシアーノの愛撫は巧みで、抱かれるたびにティアは何度も絶頂へと導かれてしまう。それはむしろ歓迎すべきことなのかもしれないが、一度ではすまないこともしばしばある。

 圧倒的に体力が違う。海軍勤務で全身を鍛え上げている人間と、同じ体力を持つなんて思わないでほしい。愛し合った翌日、ティアは一日中身体が重く感じられることもあった。そんな状態で、早起きするなんて無理だ。

「……あっ」

 だが、ルシアーノにかなうはずなんてないのだ。そんなことくらいはよくわかっている――彼の腕の中に囲い込まれたら逃げ出すすべなんてなかった。

 額に口づけが落ちる。彼の唇が優しくそこに触れる感覚は好きだ。ベッドに両肩を押さえつけられるようにして、結局ルシアーノの思うままにされるのではないかと頭の奥の方で考える。

「……どうせ、夕方まで馬車に揺られるのだから馬車の中で眠ればいいじゃないか」
「そ、そういう問題では……」

 ティアはそっと目をそらした。たしかに、馬車の中で眠るというのは一つの選択肢かもしれないけれど、どうせなら道中も彼と一緒に楽しみたい。そんな風に思うのに――。

 ティアはそれ以上口にはしなかったけれど、彼女が自分の意見を言うことを、ルシアーノが禁じているというわけではない。ただ、彼の思うままにされてもかまわないとティアが考えているだけ。

「ん……」

 今度は唇が重ねられる。与えられたキスに目を閉じて、自分から唇を開いた。彼とこうやってキスをするのは好きだ。慣れた仕草で入り込んできた舌が、ティアの舌を絡め取る。

 性急に胸元に手が伸ばされて、寝間着のボタンが外されていった。ティアの方も手を伸ばして、ルシアーノのガウンに手をかける。彼がティアの寝間着のボタンを外し終わるのと、ティアが彼のガウンの紐を解き終えるのは同時だった。

「……大丈夫、ティアの体力も考えるよ」

 けっこう強引に押し倒しておいて、真面目な顔をしてそんなことを言うからおかしくなってしまう。開かれた寝間着の前を隠すように胸元に手をやると、その手はシーツの上へと落とされた。

 ボタンを外されただけだった寝間着の前が開かれる。何度抱き合っても、こうやって肌を開かれるのには慣れそうもない。

 羞恥の念に頬を染めて、ティアはぎゅっとシーツを掴んだ。

「あぁっ……ん、あっ……や、あんっ」

 ティアの喘ぎが寝室中に響くまで長い時間はかからなかった。ルシアーノの指も唇も巧みにティアの官能を引き出していく。

 長い指が肌を這うとぞくぞくする。優しく肌を吸い上げられたら、身体が蕩けそうな気がしてくる。

「ルシアーノ様……ん、あぁ……」

 ティアは、目の前にいる彼の身体に腕を回しえぎゅっと抱きしめた。こんな風に彼といられることが幸せで、この気持ちをどうにかして彼に伝えたいと言葉を探すが、見つからない。

「わ……私……あの……」

 彼と正面から視線が絡まったら、胸の鼓動が高鳴るのを抑えることができない。彼の瞳に映る自分の顔は、どこか困惑しているようでもあった。

「君を愛している」

 先に想いを言葉にしたのは彼の方だった。あっという間に胸がいっぱいになって、ティアは瞬きを繰り返す。彼の言葉と同じ言葉を返したかったけれど、溢れる想いが逆に言葉を封じてしまう。

 だから、かわりに行動で示した。彼の頬に口づけて、それから唇を重ねていく。ティアから舌を差し入れたら、くるりと上下を入れかえられて、ティアが彼を組み敷く体勢になっていた。

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Date:2015/07/29
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