迷宮金魚

□ 蜜恋エンゲージ 一途な公爵の甘い誘惑 番外編 □

蜜恋エンゲージ 一途な公爵の甘い誘惑 番外編4

 
「んっ……は、ああ、あぁっ」

 硬くとがった胸の頂に、舌がはりついた。唾液に濡らされたそこを指でさらにいじられ、腰のあたりに甘ったるい感覚が漂う。快感を振り払うかのように、イリーナは左右に激しく首を振った。

「ねえ、イリーナ。腰が動いてるよ」
「い、や……言わ……ない……で……」

 マティアスの腕をぎゅっと掴む手に力がこもる。自分の腰が小刻みに揺れているのが自分でもわかる。下肢の奥を疼かせる感覚をどうにかしたくて、どうしても揺れてしまうのだ。

 腿を擦り合わせている間に、スカートも腿の上の方まで捲れ上がってしまっている。慌てて引きずりおろそうとした手は、音を立てて頂に吸いつかれて、途中で落ちた。

「マティアス――あ、あぁんっ」

 脚の間にマティアスの膝が割り込む。そのままぐりぐりと膝で押されて、直接的な快感に背中がしなる。柔らかな膨らみを片方は指で、もう片方は舌で転がされ、秘所は膝で押し上げられる。

 押し寄せてくる快感にイリーナは翻弄されて、右に左に身体を揺らす。滲み出た蜜が、下着を濡らす。

「だめ――あ、ん――だめ、だからぁ……!」

 イリーナは腰を揺らして、送り込まれてくる愉悦に翻弄された。甘い感覚が身体全体を支配して、イリーナの意識を押し流してしまう。

 与えられる快感に、イリーナは身体を弾ませる。次から次へと悦楽が押し寄せてくるのに、決定的な突破口を与えられないまま身体の中で渦を巻く。

 乱れた息で、快感のはけ口を求めて、マティアスの身体にしがみつく。

「あぁ――ん、ん、あぁっ……お願い……!」
「うーん、これじゃイけそうもないかな。じゃあ、指を入れてあげようか」

 身体の中はとっくにどろどろになっていて、指くらいでは空虚を埋めることができそうもない。
 濡れた下着が秘所から引きはがされる。ぬちゃりという感触に、イリーナの頬が熱くなった。下着の中に手が潜り込んできて、濡れた花弁のあわいを指がなぞる。

「――あっ!」

 じくじくとする淫唇は、指を持ちきれずに壊れたように蜜を溢れさせる。自分の眉が悩ましく寄るのを自覚した。

「――あーっ、あっ!」

 それなのに、マティアスは花弁をなぞるだけで奥には指を潜り込ませようとはしなかった。内側まで埋めて欲しくて、意識しないうちに腰を突き上げる。

 わずかに指が潜る――すっと引き抜かれる。もどかしくて、腰が揺れる――少しだけ指が潜らされる。より奥へ招き入れようとすれば、また指が引かれる。腰をうねらせる――淫唇の間を軽く指がかすめていく。

「うー」

 上げられた抗議の声に、彼は口角を上げた。涙目になったイリーナは、唇を尖らせる。こんな風にじらされるとは思っていなかった。

「そうやって、涙目になっているのをもうちょっと見てみたい気もするけど――可哀想だから、今度こそちゃんと入れてあげるよ。だから、どうしてほしいのか、ちゃんと言って」
「指――入れ……て」

 恥じらいながら口にするのと同時に、内側がきゅうっとなるのがわかった。さらに蜜が溢れていって、彼の指を濡らす。

 イリーナが即答したことに、彼は満足したらしい。返答が終わるのと同時に根本まで指が突き入れられたかと思ったら、素早く抜き差しが始まった。

 高い嬌声が、部屋中に響き、それに水音が重なる。より強く感じる場所を刺激してもらえるようにと、腰は淫らに揺れ動いた。

「やぁっ……は、あぁっ、そこ――!」

 自分が何を口走っているのかもわからない。ようやく埋めてもらえた蜜壷は、物足りなさを覚えつつも、最大限の快楽を搾り取ろうと収斂する。物欲しげに腰が跳ね上がり、イリーナの喘ぎはますます高まっていった。

 さんざんじらされた身体は、頂点にたどり着くのも早かった。つま先はぴんと反り返って、絶頂の期待に満ちて痙攣する。

「あっ……あぁぁっ!」

 イリーナが達したことを察したマティアスは、静かに指を引き抜いた。快感の名残に身を震わせるイリーナの目の前で、指にまとわりついた指を舐めて見せる。

 イリーナがそっと目をそらすのを見て、彼はくすくすと笑った。そうしておきながら、乱れた衣服をまとわりつかせた彼女の身体に指を這わせる。くすぐったくて身体をくねらせると、爪の先でひっかくようにされた。達したばかりの敏感な感覚がよみがえってきて、また喘ぎをこぼしてしまう。

 そうしている間に、片方の手で器用にベルトを外した彼が、少しだけこちらに身体を寄せてきた。

 腿の内側にあたるその感触がなんなのか、イリーナは知っている。新たな快感を予感して、喉が鳴った。

「待ちきれないって顔してる。すっかりいやらしくなってしまって」
「だ……だって、それは」

 何も知らなかった身体に快感を教えたのは彼だけれど、それを今口にすることはできなかった。 


※サイト掲載のこの短編は、2015年11月発売乙蜜ミルキィ文庫の関連作品です。 ■初出 乙蜜ミルキィ文庫「蜜恋エンゲージ 一途な公爵の甘い誘惑」(リブレ出版刊)
2017年7月1日発売
パーフェクト愛され人生確定…ですか? 転生したらメロ甘陛下のおさな妻(ジュエル文庫)
電子書籍 2016年5月25日配信開始 
征服王の激愛 ~人質姫は蜜夜に喘ぐ~(TLスイートノベル)

    蜜恋エンゲージ 一途な公爵の甘い誘惑 番外編3      蜜恋エンゲージ 一途な公爵の甘い誘惑 番外編5 
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Date:2015/11/25
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