迷宮金魚

□ 熱愛皇帝の甘い鎖 番外編 □

熱愛皇帝の甘い鎖 番外編(5)

 
「やっ……も、う……お願い……」

 小さな声でオリアーナはねだる。自分からねだるのは恥ずかしかったけれど、もう我慢できなかった。
 下腹部の奥が熱い。その熱を埋めて欲しくて、オリアーナは腰を揺する。下腹部に張り詰めた彼自身があたって、彼もまた煽られているのだと悟った。

「んっ……」

 顔を動かせば、すぐそこにあるのは彼の耳。いつも彼にされるみたいに、彼の耳朶を唇で挟んでみる。

「……そうか、ずいぶん余裕があるな」
「あっ……やっ……ちがっ――」

 胸元から彼の不満そうな声が聞こえてきた。さらに硬くなった胸の頂をきゅっと捻られて、オリアーナの口からは悲鳴にも似た嬌声が上がる。

「あっ……ん、く、んぅ……」

 膝の上にまたがっているオリアーナの脚の間に、彼の手が忍び込んでくる。そこが濡れていることを悟ってオリアーナは鼻から声を漏らした。

「んっ……ん、あ、あぁぁっ」

 膝の上でくるりと向きを変えられて、彼に背中を預ける形になる。下着を剥ぎ取られたかと思ったら、膝の間に彼の膝が割り込んできた。

 膝を閉じたいと思っても、彼の膝が間に割り込んでいるから足を閉じることもできない。

「――やっ、エルヴィン様っ……」

 足を閉じることもできなくなって、オリアーナは混乱した。首を激しく左右に振って抵抗するけれど、彼はオリアーナを逃したりしなかった。

 背中から腹部に回された手が、オリアーナの身体をしっかりと抱え込んでいる。もう片方の手が、開かれた脚の間に忍び込んできた。

「やっ……んっ、あ、あ……あぁぁんっ」

 思いきり背筋をそらし、オリアーナは彼の肩に後頭部を擦りつける。濡れた花弁の間に潜り込んできた指は、そこでぬめる蜜をまぶすように蠢いた。

 指に擦り上げられる度に、濡れた蜜が次から次へと吐き出される。蜜をたっぷりとなすりつけた指が、敏感になった芽をつついた。

 とたん、鋭い嬌声が部屋の空気を震わせる。オリアーナはがくがくと身体を揺さぶった。彼の指がその場所に触れる度にすさまじい刺激が頭のてっぺんまで走り抜けていく。

 びくびくと震える腿が、オリアーナの身体を走る快感の強さを如実に表している。触れられ度にずきずきとするような快感が、身体を甘く痺れさせる。

 もっとここに触れてほしい――無意識の願いに、両脚を開かれた腰が浮き上がる。

「そうか、ここがいいのか」
「あっ……あぁぁっ」

 自分だけ乱れている様を見られるのは恥ずかしくて、必死に首を左右に揺らす。そうやって、彼の与える快感から逃れようとしていたけれど、それもまた無駄な努力だった。

 オリアーナの弱いところを知り尽くしているエルヴィンは、淫芽を的確に擦り上げてくる。

「ん……んんんっ……あぁっ」

 膝を押さえ込まれている不自由な身体がびくびくと跳ねた。がくがくと震える身体を、エルヴィンの身体にもたれさせる。
 大きな愉悦に満たされて、オリアーナは満たされた息をついた。けれど、彼の方はまだ満足していない。

「……そこに手をつけ」
「無理……無理です、エルヴィン様……」
「無理、じゃない。ほら、こうして支えていてやるから――これなら大丈夫だろう」
「あぁっ」

 ソファと向かい合うようにして置かれていたテーブルに両手を突かされ、後ろに腰を突き出す姿勢を取らされる。

 背後からせわしなく衣服を緩める音がする。濡れそぼった秘所に熱杭を押し当てられて、期待に思わず喉を鳴らす。

 腰に彼の手がかかり、強い力で腰を押さえつけられて、オリアーナは背筋をしならせた。

「……あっ、あぁぁっ」

 一息に奥まで押し込まれて、顎が天井に向くくらいにのけぞった。身体を開かれる感覚に、信じられないような愉悦が押し寄せてくる。

 彼の方も余裕を失っているようで、最初からオリアーナを貪ってきた。最奥に激しくぶつけられる度に、すさまじい刺激が頭まで走り抜ける。

「やっ……あっ……ん、あ、あぁぁんっ」

 高く響いた嬌声が、部屋の空気を震わせた。二人の肉体のぶつかり合う音、ぬかるんだ秘所をかき回される水音、脚の間を伝う生ぬるい愛蜜の感覚にますます悦楽は深くなっていく。

「あ、エルヴィン様っ、だめっ……そこ、だめっ」

 背後から貫かれると、思いがけない場所を擦り上げられる。オリアーナが泣くような声を上げると,エルヴィンはさらに奥の奥まで突き入れてきた。

 はっと大きく口から息が零れる。息が乱れて、上手く空気を取り込むことができない。脚からはどんどん力が抜けていって、ついにはテーブルに上半身を預けてしまう。

「あっ……だめっ、もうっ……だめぇ――!」

 一際強く突き上げられて、快楽の果てまで追い上げられた。身体全体が激しく痙攣する。それでも彼は容赦しなかった。
 逃げを打つオリアーナの身体を引きとめて、さらに激しい揺さぶりを加えてくる。

「やっ、だめっ……あぁっ!」

 一度追い上げられた身体は酷く敏感で、彼の与える快感を余すところなく拾い上げる。テーブルの上に上半身を押しつけられているから、逃げることもできない。

 不安定な姿勢を強要されていることが、より深い官能をあおり立てる。震える膝が、身体を支えきれなくなった。

「んんんっ!」

 上半身をのけぞらせて、オリアーナは喘ぐ。テーブルに押しつけられた頬がひやりとするのが、やけに気持ちよかった。

 テーブルの上に爪を立てたら、爪が表面をひっかいてきしんだ音を立てた。その音に煽られるように、エルヴィンは腰をより激しく打ち付けてくる。

 最後の最後、意識を失うところまで追い上げられて、オリアーナは息をついた。床の上に崩れ落ちそうになった身体が、ソファの上に引き戻される。

 ぐたりとソファによりかかったら、彼の手がまめまめしく身なりを整えてくれた。

 ひっきりなしに喘ぎ続けた唇に、口移しで冷たい水が流し込まれる。動くのもおっくうでさらにねだると、オリアーナが満足するまで何度も同じことが繰り返された。

 落ち着きを取り戻してみると、自分が何をしでかしたのか――改めて思い知らされて、どうしようもなくなってくる。

「……もう、知りません!」

 意味もなくスカートを引っ張って、オリアーナはそっぽを向いた。

 ソファに並んで座ったけれど、今の今までここで何をしていたのかを考えれば、ここになんでもないような顔をして座っているのも気恥ずかしい。

 先ほどま抱き合っていた名残が、まだオリアーナの身体に甘く漂っている。それでも彼にもたれるようにして座ったら、じわじわと幸せが押し寄せてきた。

「……エルヴィン様」

 彼の名前をそっと口にしてみると、彼はオリアーナの身体に強く腕を回してきた。そうしておいて、彼は耳元でささやく。

「また連れて行ってやろう――街に視察に出るのもいいな」
「……はい。来年のその次の年も――一緒に連れて行ってくださったら嬉しいです」

 これからも彼と共に歩んでいく。この国で。
 オリアーナの口元には、最高の幸福にうっとりとした笑みが浮かんでいた。
2017年7月1日発売
パーフェクト愛され人生確定…ですか? 転生したらメロ甘陛下のおさな妻(ジュエル文庫)
電子書籍 2016年5月25日配信開始 
征服王の激愛 ~人質姫は蜜夜に喘ぐ~(TLスイートノベル)

    熱愛皇帝の甘い鎖 番外編(4) 
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Date:2016/10/02
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